
性病は、排尿や排便といった排泄行為に影響を与えることがあります。
有名な症状として排尿痛が挙げられますが、それ以外にもさまざまな排尿時のトラブルが考えられます。
そんな排尿時のトラブルの1つが、頻尿です。
頻尿は、通常よりも尿意をもよおすことが増える状態です。頻尿になった多くの方は、「トイレに行く回数が増えたけど、病気?」と心配になるでしょう。
この記事では、性病と頻尿の関係について解説します。
目次
性病で頻尿になる?
性病に感染することで、頻尿になることがあります。
頻尿は、排尿の回数が増える状態です。しかし、尿道の痒みや違和感を尿意と誤認することもあり、実際は排尿の必要がないのにトイレに行く回数が増えることもあります。
性病の中には、尿道や膀胱に炎症を引き起こすものが多く存在します。そのため、性行為後にトイレに行く回数が増えたようなら、性病への感染を疑ってください。
また、頻尿に加えて以下のような排尿時のトラブルがあるようなら、特に性病に感染している可能性が高いので、医療機関での検査をおすすめします。
参考:MSDマニュアル 細菌性尿路感染症(プロフェッショナル版)
頻尿になる可能性がある性病

以下の性病に感染すると、症状として頻尿になる可能性があります。
- クラミジア
- 淋菌感染症(淋病)
- 性器ヘルペス
- マイコプラズマ
- ウレアプラズマ
- 尖圭コンジローマ
それぞれどのような性病なのか、症状と合わせて説明します。
クラミジア
クラミジアは、日本国内でもっとも感染者数が多い性病です。クラミジア性尿道炎になると、排尿痛や頻尿などの症状が現れることがあります。
無症状なことが多く、知らぬ間に感染を広げてしまうことも珍しくありません。
淋病
淋病は、男性が感染すると淋菌感染症(淋病)性尿道炎に、女性が感染すると子宮頸管炎になりやすい性病です。男性に比べ女性は症状が出にくいですが、男女ともに頻尿になる可能性があります。
性器ヘルペス
性器ヘルペスの特徴である水ぶくれや潰瘍が尿道周辺にできると、排尿痛や頻尿といった症状が現れることがあります。ヘルペスウイルスは感染力が強く、直接的な接触以外にも、物品を介した間接的な感染も起こり得ます。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
マイコプラズマとウレアプラズマは、どちらも非クラミジア性非淋菌性尿道炎の原因です。女性は頻尿や排尿痛が症状として現れ、男性は頻尿や排尿時の痛み、残尿感などが現れます。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、症状として性器周辺に特徴的なイボが現れます。稀に膀胱内にイボが発生することがあり、そうなると血尿や頻尿などの症状を引き起こします。
性病が疑われる頻尿以外の症状

頻尿以外に次のような症状がある場合は、性病に感染している可能性が高いです。
- 排尿痛
- 尿と一緒に膿が出る
- 排尿障害
性病が疑われる症状について、それぞれ解説していきます。
排尿時に痛みを感じる
排尿痛の原因は一般的に尿道炎や膀胱炎で、多くの性病の症状として現れます。
痛みを感じる箇所は、尿道の出口や真ん中、奥などさまざまで、排尿痛が長期間続くようなら性病の可能性が高くなります。
尿と一緒に膿が出る
性病に感染し、細菌やウイルスが尿道の粘膜に付着すると、炎症が起きて尿と一緒に膿が出る(女性はおりものに異常が起きる)ことがあります。原因によって膿(おりもの)の色に違いがあるので、どの性病に感染したのかある程度推測することが可能です。
尿を溜めたり出したりしにくい
尿を溜めたり出したりしにくい状態を、排尿障害といいます。過活動膀胱や前立腺肥大症のほか、いくつかの性病が原因で排尿障害になることがあります。
頻尿なら性病検査を受けるべき?
頻尿を「おしっこの回数が少し増えただけ」と軽く考え放置していると、治療が遅れて病状がどんどん進行してしまう恐れがあります。
頻尿は、性病を含め身体に何かしらの異常が起きたサインの可能性があります。
自分の健康状態を正しく把握するためにも、「頻尿かな?」と思ったら検査を受けてください。
池袋マイケアヒルズタワークリニックの性病検査と治療
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、頻尿が症状として現れる性病に対する、検査・治療メニューをご用意しています。
症状が頻尿だけでは、どんな病気なのか判別することはできません。治療が必要なのか、必要であればどんな治療方針を取るべきなのか、正確に把握するには検査が必要です。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、最短30分で結果が分かるスピード検査を実施。検査結果が陽性だった場合、治療も可能です。
池袋駅東口から徒歩0分の好立地なので、気軽にお立ち寄りいただけます。
料金表
検査メニュー
2項目クラミジア(性器)・淋菌(性器)セット6,900円
クラミジア・淋菌の性器への感染が気になる方に。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
治療メニュー
よくある質問
頻尿は自然に治りますか?
原因が病気の場合、放置することで悪化しかねないので、速やかに医療機関で検査してもらってください。
頻尿に男女の差はありますか?
男性と比べて、女性の方が頻尿になりやすい傾向があります。身体の構造上尿道が短いうえ骨盤底筋の筋力が弱いため、男性よりも尿トラブルが多くなりがちです。
性病になると、尿の色は変わりますか?
性病も含め、尿道や膀胱に何らかの異常が起こり膿や血が混じると、尿の色が濁ることがあります。尿が濁る原因は基本的に男女共通ですが、女性は尿におりものが混じって濁ることもあります。
どれくらいの頻度でトイレに行けば頻尿ですか?
目安は1日8回以上になります。ただし個人差があるので、8回に満たなくても「以前より回数が明らかに増えた」というケースは危険です。
参考:日本泌尿器科学会|尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~