
陰部(性器)に痛みがある際、誰にも相談できず不安になる方も少なくありません。痛みが続く場合は病気やウイルス・細菌による感染症の可能性が考えられます。
「痛みが気になって仕方ない」「病気かもしれなくて不安」という方は、お気軽にご相談ください。
この記事では、性感染症など陰部の痛みを引き起こす原因について解説します。
目次
陰部(性器)の痛みの種類
陰部に痛みが生じる理由は、怪我や病気などさまざまです。性病に感染することでも、陰部に痛みが生じる場合もあります。
一口に陰部の痛みといっても、原因によって、ズキズキ・ヒリヒリ・ツーンと痛み方が違います。
ただし、痛みの感じ方には個人差があり、症状のみで原因を特定することは困難です。陰部に痛みを感じた場合は、早めに医療機関で検査を受けることをおすすめします。
ズキズキする痛み
脈拍に合わせて、患部に生じる痛みです。急性期の炎症や、血管が関わる疾患に伴い現れるタイプで、発赤や腫れ、灼熱感などの症状が伴います。
〔考えられる痛みの原因〕
・皮膚疾患や性病(性器ヘルペスなど)
・摩擦、傷
ヒリヒリする痛み
主に皮膚や粘膜の表面に感じる、焼けつくような軽い灼熱感を伴う痛みです。衣服などが軽く触れただけでも、鋭く染みるような痛みを感じます。
〔考えられる痛みの原因〕
・皮膚疾患や性病(カンジダなど)
・かぶれ、アレルギー、外傷など
・乾燥
ツーンとした痛み
奥につきあげるような鋭く短い痛みです。一旦治まっても再発して、時間をおいてから再度ツーンとした痛みを繰り返すことがあります。性病の場合、尿道口や肛門の奥などにこの痛みが生じます。
〔考えられる痛みの原因〕
・皮膚疾患や性病(クラミジア感染症、淋病など)
・神経への刺激や圧迫
・ホルモンバランスの乱れ
男性の陰部が痛くなる原因

男性特有の陰部の痛みの原因として考えられるものは、大きく分けて「擦れや圧迫」「性感染症」「性病以外の病気」の3つです。
擦れや圧迫
男性器は外部に露出しているため、物理的な刺激を受けやすいです。下着との擦れや長時間座り続けることによる圧迫が痛みの要因になります。
性感染症
| 痛む部位 | クラミジア | 淋病 | カンジダ | トリコモナス | ヘルペス |
| 排尿痛 | 〇 | 〇 | |||
| 尿道痛 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 精巣上体の痛み | 〇 | 〇 | |||
| 水ぶくれの痛み | 〇 | ||||
| 前立腺の痛み | 〇 |
男性が性病に感染すると、膀胱や尿道、陰部表面に炎症が生じるほか、排尿時の違和感や痛みなどの症状が現れます。原因などを自己判断するのは難しいため、医療機関で検査したうえで正しい治療を行いましょう。
| 性病名 | 症状 |
|---|---|
| クラミジア | ・尿道の痛みや痒み ・尿道から透明~黄色っぽい分泌物が出る ・精巣上体(陰嚢内部)の圧迫感や痛み |
| 淋病 | ・排尿痛 ・尿道口の腫れ ・膿などの分泌物 |
| カンジダ | ・亀頭の赤みやただれ、痒み ・白いカスや苔のようなもの ・亀頭や冠状溝(カリ)の水泡 ・排尿痛 ・尿道炎、亀頭包皮炎 |
| トリコモナス | ・排尿痛 ・陰茎のかゆみや痛み ・粘り気のある分泌物 |
| ヘルペス | ・亀頭や咽頭の水ぶくれ ・排尿痛 ・足の付け根のリンパ節の腫れ ・ネバネバした分泌物 ・倦怠感や高熱 |
性病以外の病気
慢性前立腺炎や急性陰嚢症のように、男性の陰部に異常が起こる病気も痛みの原因になります。また、ラテックスアレルギーの方は、コンドーム着用時に痛みや痒み、蕁麻疹などが発生する場合があります。
その他、皮膚疾患であるベーチェット病や帯状疱疹など、性別を問わず罹患する病気でも、陰部に痛みが現れることがあります。
女性の陰部が痛くなる原因

女性特有の陰部の痛みの原因として考えられるものは、大きく分けて「かぶれや擦れ」「病気」「性感染症」の3つです。
かぶれや擦れ
ナプキンやおりものシートを使用することで、陰部がかぶれて痛みが出ることがあります。また、下着との擦れ、セックスやセルフプレジャーの際の過度な刺激も痛みにつながります。
性感染症
| 痛む部位 | クラミジア | 淋病 | カンジダ | トリコモナス | ヘルペス |
| 排尿痛 | 〇 | 〇 | |||
| 尿道痛 | 〇 | ||||
| 性交痛 | 〇 | 〇 | |||
| 膣の痛み | 〇 | 〇 | |||
| 子宮の痛み | 〇 | 〇 | |||
| 腹痛 | 〇 | 〇 | |||
| 水ぶくれの痛み | 〇 |
女性が性病に感染した場合、痛みとともにおりものの変化や増加が生じることが多いです。また、膀胱や尿道に炎症が生じるほか、膣炎も症状として現れ、性器や陰部などさまざまな部分で痛みが生じます。
症状が一時的に治まったとしても再発の恐れがあるため、早期の検査が重要です。
| 性病名 | 症状 |
|---|---|
| クラミジア | ・下腹部や子宮の痛み ・不正出血 ・白~黄色っぽいおりものの増加 |
| 淋病 | ・排尿痛 ・性交痛 ・下腹部や子宮の痛み |
| カンジダ | ・膣や外陰部の痒み ・外陰部の発疹や赤み ・おりものの異常 ・腟のヒリヒリ、刺激感 |
| トリコモナス | ・外陰部や膣の痛み ・性交痛 ・排尿痛 ・悪臭のある泡状のおりもの |
| ヘルペス | ・外陰部や膣内、肛門周辺の水ぶくれ ・排尿痛 ・足の付け根のリンパ節の腫れ ・倦怠感や高熱 |
性病以外の傷や病気
子宮内膜症など月経にまつわる病気は、女性特有の痛みの原因です。また、会陰切開の傷や加齢による膣萎縮、子宮下垂・子宮脱なども、デリケートゾーンに痛みをもたらします。
その他、皮膚疾患であるベーチェット病や帯状疱疹など、性別を問わず罹患する病気でも、陰部に痛みが現れることがあります。
痛みを解消するためにはやるべきことは?
陰部の痛みの原因のうち、最も危険性が高いのは性感染症です。
性感染症は放置すると不妊などにつながる危険があるので、まずは性病の検査を受けることをおすすめします。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、検査の結果、性病以外が痛みの原因と判明した場合は、皮膚科などを紹介することも可能です。陰部に痛みが生じたら、医療機関で検査を受けて原因を特定しましょう。
検査から治療まで行える池袋マイケアヒルズタワークリニック
陰部の痛みには、不妊や命にかかわる大きな疾患が隠れている可能性があります。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、いち早く治療を行うため、検査から治療開始まで当日対応が可能です。最短30分で結果が分かるスピード性病検査もご用意しておりますので、ご不安な方はお気軽にご来院ください。
陰部の痛みを感じたら、お気軽に池袋マイケアヒルズタワークリニックにご相談ください。
もし性感染症で陽性が出た場合、お薬の処方など、治療も提供しています。当クリニックの治療内容については、料金表をご確認ください。
また、必要に応じて専門のクリニック・病院のご紹介も行っています。検査後のフォローも徹底しておりますので、安心してご来院ください。
料金表
2項目クラミジア(性器)・淋菌(性器)セット6,900円
クラミジア・淋菌の性器への感染が気になる方に。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
5項目おりものチェックセット8,400円
おりものに異常がある場合におすすめのセットです。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 女性:腟ぬぐい液
- 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
8項目定期検査セット18,000円
定期的に検査結果の提出が必要な方に人気のセットです。カンジダは女性のみ
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿、うがい液、血液
女性:腟ぬぐい液、うがい液、血液 - 検査時期
- 感染の機会から6週間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
来院が難しい方は郵送検査キットがおすすめ
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、距離や時間的な理由で来院が難しい方に向けて、郵送検査キットを販売中です。
ご自宅にいながら性病検査ができるうえ、商材がわからないような梱包を施すなど、プライバシーにも配慮しています。
全国どこでも送料無料で、最短で翌日にキットが到着するので、ご来院が難しい方はぜひご活用ください。
※「郵送検査キット」はクリニックでの販売は行っておりません
※「郵送検査キット」と「来院検査」は、一部取り扱いメニューが異なります

感染の機会から約2ヶ月経過した方におすすめです。

感染の機会から約2ヶ月経過した方におすすめです。

陰部の痛みに関するよくあるご質問
更年期になってから陰部に痛みを感じるようになりました。原因は何でしょうか?
更年期の陰部痛は、主にホルモンバランスの変化による粘膜の乾燥やコラーゲン減少が原因として考えられます。ただし、加齢による免疫力低下で、過去に感染した細菌・ウイルスが再活性する可能性もゼロではありません。痛みが気になる場合は、原因特定のための検査をお勧めします。
陰部の片方だけや一部分だけが痛くなることはありますか?
感染症によっては、初期には女性の小陰唇または大陰唇の片側、男性の亀頭や陰茎の根元だけに症状が現れることがあります。性感染症は徐々に感染が拡大していくため、早期発見・治療により、症状の広がりを防ぐことができます。
陰部がヒリヒリします。市販の軟膏を使っても問題ないでしょうか?
ヒリヒリ感は、トリコモナス症や性器ヘルペス、カンジダ症などの性感染症の可能性があります。原因を特定せずに薬を使用すると、かえって症状を悪化させたり、完治の遅れにつながったりする可能性があります。自己判断は避け、まずは検査を受けましょう。
陰部の痛みがある場合、どの診療科を受診すればよいですか?
陰部の痛みには、泌尿器科、皮膚科、女性の場合は婦人科での診察が一般的です。しかし、性感染症が疑われる場合には、専門のクリニックでの検査をお勧めします。池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、特定の性感染症のほか、複数の性感染症を調べるセット検査も可能ですので、ご不安な方はご相談ください。