
デリケートゾーン(陰部)の痒みは、人に相談しにくい症状の1つです。
軽い痒みで自然に治まる場合もありますが、夜も眠れないほど強い痒みに悩まされる方も少なくありません。特に激しい痒みは、性感染症などの病気のサインである可能性が高いです。痒みに耐えきれずかいてしまうと、炎症などのさらなる症状を引き起こすリスクがあります。
症状を悪化させないために、デリケートゾーンの痒みの原因や適切な対処法を理解しておきましょう。
目次
デリケートゾーン(陰部)のかゆみは性病?セルフチェック

デリケートゾーンの痒みの、主な原因は性感染症です。
特に、デリケートゾーンの痒みに加えて、以下のような症状がある場合は性感染症の可能性が高いので注意してください。
〔セルフチェック:こんな症状があったら性病かも〕
☐性器やその周辺に赤み、水ぶくれ、イボなどがある
☐排尿時に痛みを伴う
☐尿道から膿が出る
☐おりものの量、色、におい、形状に異常がある
陰部の痒みに加え、上記項目のうち1つでも当てはまるようなら、何らかの性病に感染している疑いがあります。医療機関で検査を受けましょう。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、予約不要で匿名検査を承っているので、お悩みの方はぜひご来院ください。
デリケートゾーン(陰部)のかゆみを引き起こす性感染症
デリケートゾーンの痒みは、多くが性感染症の症状です。
オーラルセックスを含む性行為を通じて、細菌やウイルス、真菌(カビ)といった病原体に感染することで、痒みなどの症状を引き起こします。
「痒いだけ」と放置すると症状が悪化して痛みが生じたり、感染が拡大して臓器への深刻な合併症を招いたりする恐れがあります。
痒みの原因が性感染症の場合、自然治癒は期待できないので、早期に医療機関で検査を受け、適切な治療を行うことが必要です。
デリケートゾーンの痒みを引き起こす可能性のある感染症は、以下の通りです。
〔症状として痒みが出る性感染症〕
・クラミジア感染症
・淋菌感染症(淋病)
・トリコモナス症
・性器ヘルペス
・カンジダ症
・マイコプラズマ/ウレアプラズマ
・毛じらみ症
ここからは、それぞれの性病について解説します。
クラミジア感染症
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クラミジア・トラコマチスという細菌が引き起こす性感染症です。
男性が感染すると、尿道炎による尿道の痒みやむずむず感、排尿痛が症状として現れます。女性の場合、自覚症状が少ないことが多いですが、おりものの増加や不正出血が見られます。
淋菌感染症(淋病)
《画像》
男性は強い排尿痛や尿道の痒み、多量の膿が出る場合があります。女性は無症状のケースが多いですが、症状がある場合、外陰部の痒みや膣の灼熱感(ヒリヒリ感)、おりものの異常が現れます。
トリコモナス症
《画像》
腟トリコモナス原虫が感染して発症します。性行為により感染するほか、下着やタオル、便座、浴槽などの物を介して感染するケースがある性病です。
男性は排尿時の違和感や痛み、尿道からの微量の分泌物が症状として挙げられますが、無症状のケースもあります。女性特有の症状は、外陰部の痒みや赤み、排尿痛、悪臭のある泡状のおりものです。
性器ヘルペス
《画像》
単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症で、男女共に性器に小さな水ぶくれが無数にできます。
オーラルセックスやキスで口から性器へ感染することもあり、症状として外陰部や性器、肛門に腫れや痛み、痒みを伴います。悪化すると、高熱や排尿困難、歩行困難を引き起こすため、早めの検査・治療が必要です。
カンジダ症
《画像》
カンジダ菌は、人間の体内に常在する真菌(カビ)の一種です。
免疫力の低下やホルモンバランスの乱れによって菌が増殖し、性的接触をきっかけに発症します。
男性よりも女性の方が発症しやすく、全体の75%が生涯のうち1回は罹患するといわれています。
女性が発症すると膣や外陰部に強い痒みが現れ、酒粕状・カッテージチーズ状のおりものが増加します。男性の場合、亀頭やカリに赤み、痒みや白いカスが生じます。
《カンジダについてくわしくはこちら》
マイコプラズマ/ウレアプラズマ
マイコプラズマ・ウレアプラズマは、どちらも「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」を引き起こす細菌の一種です。
男性は尿道の痒み、排尿痛、膿などの症状が現れることがあります。女性は無症状のケースが多いものの、症状が出た場合おりものの増加や外陰部の痒み、子宮頸部の炎症が見られます。
毛じらみ症
毛じらみ症は、シラミの一種であるケジラミが寄生することで発症します。主に陰毛に感染しますが、腋毛や胸毛、まつ毛といった他全身の体毛にも寄生する可能性があります。
感染から1~2カ月後に強い痒みが現れる一方、赤みや発疹など皮膚の変化がなく、湿疹や他の感染症との区別が困難です。
性感染症以外の原因
デリケートゾーンが痒くなる原因は、性感染症だけではありません。外的な刺激によりかぶれて痒みが生じるほか、白癬菌が感染することで陰部に痒みが生じることもあります。
性病かどうか自分で見分けることはできる?
陰部が痒くなる原因は、性病だけではありません。
何らかの理由でかぶれたり、いんきんたむしのような性病以外の病気に感染したりすることでも痒みが生じます。
しかし、痒みだけでそれが性病なのか見分けることはできません。痒みの原因が性病だった場合、不妊などの大きな問題に発展することもあるため、放置は厳禁です。
陰部に痒みを感じたら、まずは医療機関で検査をして、原因を特定しましょう。
デリケートゾーン(陰部)のかゆみは医療機関に相談を

デリケートゾーンの痒みを根本解決するには、医療機関で検査を受け原因を特定したうえで適切な治療が必要です。
痒みという症状は共通していても、その原因は多種多様です。まずは検査により原因を特定したうえで、適切な治療法を選択する必要があります。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、医師の性感染症の診察料(初診、再診)無料で、検査から治療までを実施しています。検査により陽性結果がでればその場で治療にうつることが可能なので、必要になったタイミングですぐ治療を受けることができます。
池袋マイケアヒルズタワークリニックの性病検査
当クリニックではデリケートゾーンのかゆみがある方に対して以下の性病検査をご用意しています。
- おりものチェックセット
- 定期検査セット
- クラミジア(性器)・淋菌(性器)セット
- クラミジア・淋菌フルセット
また、池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、検査から治療までを一貫して行っています。検査で陽性が出た場合は、症状に合わせた治療薬を当日に処方可能です。保険証・予約不要ですので、お気軽にお越しください。
料金表
5項目おりものチェックセット8,400円
おりものに異常がある場合におすすめのセットです。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 女性:腟ぬぐい液
- 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
8項目定期検査セット18,000円
定期的に検査結果の提出が必要な方に人気のセットです。カンジダは女性のみ
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿、うがい液、血液
女性:腟ぬぐい液、うがい液、血液 - 検査時期
- 感染の機会から6週間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
2項目クラミジア(性器)・淋菌(性器)セット6,900円
クラミジア・淋菌の性器への感染が気になる方に。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
4項目クラミジア・
淋菌フルセット9,900円
クラミジア・淋菌の感染を「性器」と「のど」トータルでチェックします。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿、うがい液
女性:腟ぬぐい液、うがい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
来院が難しい方は郵送検査キットがおすすめ
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、距離や時間的な理由で来院が難しい方に向けて、郵送検査キットを販売中です。
ご自宅にいながら性病検査ができるうえ、商材がわからないような梱包を施すなど、プライバシーにも配慮しています。
全国どこでも送料無料で、最短で翌日にキットが到着するので、ご来院が難しい方はぜひご活用ください。
※「郵送検査キット」はクリニックでの販売は行っておりません
※「郵送検査キット」と「来院検査」は、一部取り扱いメニューが異なります

感染の機会から約2ヶ月経過した方におすすめです。

感染の機会から約2ヶ月経過した方におすすめです。

デリケートゾーン(陰部)のかゆみに関するよくあるご質問
デリケートゾーンのかゆみを感じた場合、どの科を受診すればよいですか?
デリケートゾーンのかゆみにはさまざまな原因が考えられるため、症状に応じて皮膚科、泌尿器科、婦人科、性感染症内科(性病科)などへの相談が適切です。
デリケートゾーンがかゆいのですが、数カ月は性行為をしていません。性病でなくかぶれてでしょうか?
性感染症の中には、数カ月単位で潜伏期間を経てから症状が現れるものがあります。そのため、長期間性行為がなかったとしても性感染症を完全に否定することはできません。かゆみがかぶれによるものか性感染症によるものかを正確に判断するには、専門クリニックでの検査が必要です。池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、症状に応じた性感染症の検査を行っています。どの検査が自分に適しているか分からない場合は、医師やスタッフにお気軽にご相談ください。
妊娠中にデリケートゾーンにかゆみを感じ、調べたら膣カンジダかもしれないとありました。胎児に影響はありますか?
妊娠中はホルモンバランスの変化により膣カンジダが再発しやすくなります。かゆみが膣カンジダによるものであれば、出産時に胎児が感染し、口腔内カンジダ症(鵞口瘡)や皮膚の炎症を引き起こす可能性があります。しかし、外陰部のかゆみが膣カンジダによるものかは検査を行わないと判断できません。他の性感染症が原因である場合、早産や流産のリスクが高まる場合もあるため、症状を感じたらなるべく早く医療機関を受診し、正確な診断と治療を受けることが大切です。
夜だけデリケートゾーンのかゆみが強くなることはありますか?
夜になるとかゆみが強くなる原因として、入浴時の過度な洗浄による肌の乾燥や、布団に入り体温が上昇して、温度差が刺激になることなどが挙げられます。入浴後は保湿剤で肌を潤すほか、かゆみがあまりにも強い場合は、保冷剤を清潔なガーゼやタオルでくるみ、かゆみのある部分に当てると、かゆみが軽減される場合があります。どちらも対処療法であり、かぶれや性感染症を治す効果はないため、根本的な解決には専門クリニックでの検査が必要です。
陰部の痒みに市販薬は効果がありますか?
ドラッグストアで購入できる痒み止めには、陰部の痒みを抑える効果が期待できます。ただし、市販薬では性感染症の原因となる菌やウイルスにはアプローチできないため、根本的な治療はできません。
市販薬を使用しても、痒みが治まらない・すぐにぶり返すようなら、医療機関で検査・治療を受けてください。