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カンジダ症は、症状に応じた治療をすることで、通常1週間程度で治癒が見込める感染症です。
しかし、治療せず放置したり自己判断で治療を中断したりすると、感染が広がり慢性化・重症化する恐れがあります。
特に女性の場合、性器の構造上菌が内部に感染して不妊症になる危険性が高いので、症状を確認したら医療機関で検査を受けたうえ、処方薬による確実な治療が重要です。
目次
カンジダ症の治療薬とは
カンジダ症の治療薬には、外用薬と内服薬に加え、女性向けの膣錠を合わせた3種類の抗真菌薬が用いられます。
治療を始めてから2~3日程度で痒みなどの症状が緩和され、およそ1週間で治癒が見込めます。
女性のカンジダ治療薬
女性のカンジダ――いわゆる膣カンジダは、膣の奥にまで症状が現れることがあります。
塗り薬では性器の奥に薬を塗布することは難しいため、薬の効果を奥まで届けられる膣錠を使用します。
膣錠を使用する際の注意点
膣錠は、座薬の様に膣内に挿入して使用する固形の薬剤です。膣内で溶けることによりカンジダ菌の増殖を阻止し、殺菌することで炎症や痒みを抑えます。
指で膣奥に押し込むので、使用の際は手指を丁寧に洗った上で挿入してください。挿入後に動くと錠剤がズレたり排出されたりするため、使用後20〜30分間は運動を控えて安静にしましょう。就寝前に使用すると、薬剤が流れ出にくく効果的です。
また、生理中は成分が流れ出てしまうので、使用を避けてください。
男性のカンジダ治療薬
カンジダ症は女性の患者が多い病気ですが、男性も罹患することがあります。男性の場合、基本的に塗り薬の塗布により治療を行います。
口腔カンジダ症の治療薬【男女】
口腔カンジダ症の治療薬としては、一般的に塗り薬やうがい薬、飲み薬などの抗真菌薬を用います。
口腔カンジダは性器カンジダに比べて治療が長引く傾向にあり、通常1~2週間程度で症状が緩和します。
カンジダの市販薬と処方薬
カンジダ症の治療薬には、市販薬と処方薬があります。
市販薬は、カンジダが再発した女性が対象となっています。ドラッグストアなどで手軽に購入できるものの、安全性の観点から初発時の使用は推奨されていません。一方、処方薬は、医師の診断により症状に合わせた薬が処方されるため、市販薬に比べ確実な治療が行えます。
初めてカンジダに感染した場合、自己判断による誤診や治療の遅れを防ぐために、まずは医師の検査による確定診断が必要です。
男性用のカンジダ治療薬は市販されていない?
ドラッグストアで販売されているカンジダの薬は、「腟カンジダの再発治療薬」です。
これは女性向けの薬で、男性器に使用することは想定されていないため、男性が使った際の安全性や効果は保証されていません。事実、「女性のみ」を対象としている旨が注意書きに明記されている商品があります。
カンジダに感染した男性は、初発・再発問わず性感染症の検査・治療に対応している医療機関を受診してください。
カンジダ治療薬の副作用と使用上の注意点
カンジダ治療薬の主な副作用は、塗り薬や膣錠を使用した際の局所的な痒みや発疹、発赤、刺激感、痛みです。ただし、医師の指示通りに服用すれば安全性は高いので、基本的には問題ありません。
以下に、池袋マイケアヒルズタワークリニックが取り扱うカンジダ治療薬の副作用と使用上の注意点を紹介します。
〔池袋MCが扱うカンジダ治療薬〕
クロトリマゾール膣錠
〔副作用〕
局所の熱感、刺激感、発赤・紅斑、そう痒、疼痛、発疹 など
〔使用上の注意点〕
・妊婦には使用不可。ただし治療上有益性が危険性を上回る場合は使用可能
・過敏症の既往歴がある方には使用不可
フロリードDクリーム(外用薬)
〔副作用〕
発赤紅斑、そう痒感、 乾燥・亀裂、丘疹、接触性皮膚炎、びらん、刺激感、小水疱、落屑、腫脹 など
〔使用上の注意点〕
・妊婦には使用不可。ただし治療上有益性が危険性を上回る場合は使用可能
・過敏症の既往歴がある方には使用不可
・ラテックスゴム製品(コンドームなど)を劣化させるので接触を避ける
カンジダの検査・治療は性感染症専門の池袋マイケアヒルズタワークリニック
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、カンジダの検査・薬の処方を行っております。
カンジダは、感染機会から24時間経過すれば確かな検査結果を得ることができるので、感染が疑わしい場合は速やかに検査を受けてください。
〔当クリニックの特徴〕
- 匿名で検査・治療が可能
- 保険証不要
- 全席個別ブース完備
- 池袋駅から徒歩0分の好アクセス
- 即日結果がわかるスピード検査にも対応
カンジダ治療薬の料金表
よくある質問
カンジダ症は再発しますか?
はい。カンジダ症は一旦症状が消失しても、再発する可能性がある病気です。特に女性は一度かかると再発しやすいため、検査・治療だけでなく予防意識も持つようにしましょう。
膣錠を挿入後、白い塊が出てきたのですが大丈夫でしょうか?
挿入した腟錠がカンジダ症により形成された分泌物と結合して白い塊になり、一緒に排出されることがあります。膣錠を入れ直す必要があるものの、病気の症状というわけではありません。
再発予防のために日常で気を付けるべきことはありますか?
カンジダは免疫力の低下をきっかけに発症します。そのため、疲労やストレスを溜めないよう、十分な食事と睡眠をとることが再発予防に重要です。また、通気性の高い下着を選ぶ、陰部の清潔さを保つなど、性器周辺を肌トラブルから遠ざけることも有効な予防になります。