
尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで発症する性感染症です。男女ともに性器に尖ったイボができるのが特徴で、基本的に痛みや痒みはほとんどありません。
感染率が非常に高く、ワクチン未接種の性行為経験者の80%程度がHPVに感染するといわれています。
尖圭コンジローマは、一度感染すると体内にウイルスが残り続けるため再発率が高い病気です。また、原因となるHPVには複数の型があるため、他の型に感染しないように予防することも大切です。
この記事では、「尖圭コンジローマに感染したかもしれない」と不安を感じている方に向けて、治療法などの適切な対応について解説していきます。
目次
尖圭コンジローマの治療法

尖圭コンジローマの治療方法は主に以下の4つです。
- 外用薬
- 電気焼灼法
- 凍結療法
- レーザー治療
このうち、「電気焼灼法」「凍結療法」「レーザー治療」の3つは、物理的にイボを取り除く外科療法です。
尖圭コンジローマは放置して重症化すると、治療期間が長引く傾向にあります。
そのため、症状が現れたら、できるだけ速やかに治療することをおすすめします。
外用薬
塗り薬(ベセルナクリーム)を患部に塗ることで、イボを小さくしていきます。連日の使用は避け、1日おきに最大16週間塗布を続ける必要があります。
薬の副作用があるので、注意が必要です。
電気焼灼法
局部麻酔をして、高周波電流のメスでイボを焼く治療法で、イボが大きく、症状が広範囲にわたる場合に効果的です。
病気の進行度合いによっては、再発を防ぐため深く広範囲に焼勺を行う必要があります。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、この電気焼灼法のみを外科療法として採用しています。
※男性患者様のみ対象です
レーザー治療
局所麻酔をして、炭酸ガスレーザーでイボを切除する外科療法です。
キズが小さく痕も残りづらいうえ術後の回復も早いですが、色素沈着や赤みがしばらく続くこともあります。
池袋マイケアヒルズタワークリニックの尖圭コンジローマ治療
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、完全個室での診察や匿名検査など、患者様のプライバシーに徹底的に配慮しております。そのため、誰にもバレることなく尖圭コンジローマの治療が可能です。
当クリニックは、治療内容は元より、患者様のお気持ちにまで配慮した対応を心掛けております。
尖圭コンジローマ治療の注意点

尖圭コンジローマに限らず、性病に感染した場合、感染を広げる恐れがある行為は厳禁です。
具体的には、治療を終えて医師から許可が出るまで性行為は控えてください。
また、尖圭コンジローマのイボを自分で潰したり処理するのは、ウイルスを飛散させて感染を広げたり、症状を悪化させたりする恐れがあるので、絶対に止めましょう。イボの処置は、必ず医師に任せてください。
さらに、イボがなくなって治ったように見えても、自己判断で治療を中断するのは厳禁です。尖圭コンジローマの治療は、イボを取り除くだけで終わりではありません。治療から一定期間を置いて再検査を行い、ウイルス量が他人に感染させないレベルまで減少し、再発のリスクがないと医師が判断してはじめて治療完了となります。
自分の身を守るためにも、パートナーに病気をうつさないためにも、医師の指示にしたがって最後までしっかり治療してください。
尖圭コンジローマの予防

尖圭コンジローマの原因であるHPVには多くの型があるため、生涯で複数の型のウイルスに感染する可能性があります。そのため再発防止とは別に、他の型のHPVに感染しないように予防することも重要です。
HPVの感染予防に有効な方法は、以下の通りです。
- HPVワクチン
- 包茎治療
HPVワクチン
HPVには多数の型があり、既に感染してしまった型の感染予防にはなりませんが、まだ感染していない型に対する予防としてワクチンは有効です。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型を含む9つの型を予防できる9価ワクチンを取り扱っております。
《シルガード(9価):29,800円》
包茎治療
HPVは湿っている環境で繁殖しやすいため、包皮で覆われ亀頭が蒸れやすい包茎の人は尖圭コンジローマの発症率が高くなります。
包茎のままでは、たとえ尖圭コンジローマを治療しても、再発を慢性的に繰り返すことになりかねません。再発予防のためにも感染予防のためにも、衛生環境の改善につながる包茎治療は有効です。
料金表
コンジローマ治療の料金表
当クリニックの検査で陽性だった方は、治療代10%OFFになります
よくある質問
尖圭コンジローマは自然治癒しますか?
尖圭コンジローマは、まれに自然治癒することもありますが、基本的には治療が必要な性感染症です。放置すると、悪性化するリスクもあります。
また、症状の進行具合に応じて、治療に要する期間が長くなるため、早期治療が大切です。
尖圭コンジローマの治療に痛みはありますか?
治療法によっては、多少の痛みがあります。
外科療法の一部は局部麻酔を使用するので、麻酔注射の際に多少の痛みはありますが、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。
治療に副作用などのリスクはありますか?
塗り薬であるベセルナクリームには、皮膚の赤みのほか、かゆみやただれといった副作用があります。しかし、時間が経てば消える程度の軽いものです。
一方、外科療法であるレーザー治療や電気焼灼法は、イボの大きさや範囲によっては、火傷のような跡が残る場合があります。
尖圭コンジローマは一生治らないというのは本当ですか?
尖圭コンジローマは、治療を終えても体内からウイルスを完全に除去することが難しく、一度感染すると再発の可能性がつきまといます。これが、「一生治らない」と言われる理由です。ただし、治療を終えてから一定期間後に再検査を行い、感染リスクがないと判断されれば、以前と同じように性行為も可能となります。